ピクシブ文芸
ピクシブ文芸

新着記事

2016年12月27日更新

ピクシブ文芸編集部
ジャカルタとボクシングの熱気が文章から伝わってくる、とても吸引力のある物語でした。読み進めるうちにこの後どうなるんだろうと、先がどんどん気になります。ロニーという謎めいたキャラクターと何かに絶望しきっているようなアキラ。2人の試合で起きた奇跡の場面は、抑制の効いた文章で表現されていて素晴らしかったです。なぜアキラが日本を離れることになったのかなどまだ明かされていないこと多くありそうで、ぜひ続きをはやく読みたいです!

2016年12月19日更新


中山七里
10月15日 出版社を介し、データ管理会社から「マイナンバーを提出せよ」との封書が届く。同業者の方はご存じだろうが、こうしたものはお付き合いしている出版社の数だけ届く。僕の場合はこれが九通目(あと六通は届くはずだ)。 制度開始の頃は物珍しさも手伝ってこまめに提出していたのだが、出版社ではなく、データ管理会社に提出するかたちが増えた頃から考えを改めるようになった。カードや身分証のコピーを添付する手間 …

2016年12月12日更新


近藤勝重
藤沢周平に学ぶ、文末の表現 「……ようだった」「……らしかった」
 前回、藤沢周平氏が描く、“濡れ場”を紹介しました。江戸市井もの(世話物)の名作『海鳴り』から引いたのですが、ちっともいやらしくないんですよね、と知人の女性から感想を頂きました。そうなんです。そこが藤沢作品に漂う気品でして、多くの女性ファンがついたのも、登場する女性のたおやかさに魅了されたからではないでしょうか。  いま、ぼくの手元に『オール讀物』(平成22年7月号)があります。藤沢周平記念館が …

2016年12月7日更新


市川真人
第3回 芥川賞はなぜ村上春樹に与えられなかったか
 それから十二年後、『人間失格』を三回に分けて発表しながら入水自殺した彼がみずからの死を思う過程で、かつて芥川賞があれば「どんな苦しみとも戦つて、生きて行けます」と書簡にしたためたことを思い出したかどうかは、むろん定かではありません。ただ、同時期に書かれて死後発表されたエッセイ「如是我聞」の最終回で、かつての川端と同様に自分を蔑んだ志賀直哉に向け、「君について、うんざりしていることは、もう一つ …

2016年12月1日更新


中山七里
10月1日  妻と娘3人で広島・宮島へ。3人が揃うことは滅多にないので、これを機会にと娘が計画してくれた。  まず広島駅のレストランでカキ尽くしを味わう。旬ではないにしても(カキの解禁は2日後だ)やはり本場ならではの味。堪らん。宮島に渡り、商店街で更に焼きガキを堪能し続ける。ふと気づけば本日はカキしか口にしていない。昨夜のスッポンといい、そんなに精力つけてどうするつもりだ。  決まっているではないか …

2016年11月30日更新

ピクシブ文芸編集部
バーでおじさん2人が、一風変わった事件について語り合います。江戸川乱歩の作品をモチーフにしながら、ストーリー説明→読者への挑戦→解決編という形式をとって、過不足なくお話が展開されていました。事件の背景や真相を伝える男の説明が長く見えるもののしつこさはなく、最後まで気が抜けないミステリー作品でした。また新しい名作ミステリーを下敷きにした「ヒドミス」を読みたいです!

2016年11月24日更新


市川真人
第2回 芥川賞はなぜ村上春樹に与えられなかったか
 とはいえ、芥川賞が誕生した当初は、それとはまったく逆の状況がありました。 「芥川賞はなぜ村上春樹に与えられなかったか」を検討する前に、もう少し、賞そのものについて見てゆきましょう。芥川賞と直木賞を考案・創設した、作家であり「文藝春秋社」の創立者でもある菊池寛は、エッセイのなかでこんなふうに書いています。    芥川賞・直木賞の発表には、新聞社の各位も招待して、礼を厚うして公表したのであるが、 …
あなたの作品を掲載しませんか? アカウントを作成 作品を投稿
あなたの作品を掲載しませんか? アカウントを作成 作品を投稿