ピクシブ文芸
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中山七転八倒

中山七里


11月12日  前にも書いたが、長編・中編・短編・掌編では使う筋肉が違ってくる。出来不出来はともかくとして、僕は短編を書くのが結構得意だ(因みに色んな人の話を総合すると、100枚までが短編、350枚までが中編、それ以上が長編の括りであるらしい)。100枚の短編なら10時間も考えていればプロットが出来上がるので、後は書くだけだ。留意すべきはただ一点、キレがあるかどうか。実際、キレの有無だけで短編の出来は九割方 …

10月29日  夜半に『笑えシャイロック』第四回分を脱稿。これも何とかKADOKAWAのHさんとの約束を果たした格好で、ほっと胸を撫で下ろす。撫で下ろした瞬間、猛烈な睡魔に襲われるが、まだ月内に「小説トリッパー」連載『騒がしい楽園』100枚を片付けなければならないので眠る訳にはいかない。急いで例のごとくエナジードリンク混合液を喉に流し込んでから執筆を再開する。  それにしても、どうして各文芸誌というの …

10月15日 出版社を介し、データ管理会社から「マイナンバーを提出せよ」との封書が届く。同業者の方はご存じだろうが、こうしたものはお付き合いしている出版社の数だけ届く。僕の場合はこれが九通目(あと六通は届くはずだ)。 制度開始の頃は物珍しさも手伝ってこまめに提出していたのだが、出版社ではなく、データ管理会社に提出するかたちが増えた頃から考えを改めるようになった。カードや身分証のコピーを添付する手間 …

10月1日  妻と娘3人で広島・宮島へ。3人が揃うことは滅多にないので、これを機会にと娘が計画してくれた。  まず広島駅のレストランでカキ尽くしを味わう。旬ではないにしても(カキの解禁は2日後だ)やはり本場ならではの味。堪らん。宮島に渡り、商店街で更に焼きガキを堪能し続ける。ふと気づけば本日はカキしか口にしていない。昨夜のスッポンといい、そんなに精力つけてどうするつもりだ。  決まっているではないか …

9月20日  台風が接近しているせいで朝から大雨。気候に関係なく仕事を進められるのが自由業の数少ない特権の一つ。低気圧で頭が痛くなる人も多いそうだが、こちとらそんな繊細な神経は持っちゃいねえや。  12時30分、かかりつけの歯医者に赴くと、いつもカウンターに置いてある僕の著作が二冊ほどなくなっている。先生に理由を訊ねると、 「中山さんの本を置いていたら、患者さんから貸し出しの要望がありまして。好評な …

9月5日  執筆途中、三友社Mさんより電話あり。新聞連載『護られなかった者たちへ』、あと八日分について、今日中に書き上げる旨を伝える。先方はラストも近いので十日分ずつでもいいとのことだったが、やはりひと月分毎にゲラ確認した方が落ち着く。  更に実業之日本社Kさんからも電話あり。 『来月号のJノベルから新連載開始の広告を打っていいですか』  元より八日までに第一回目の原稿を渡すつもりだったので、僕 …
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